因幡のお城、天神山城

天神山城(てんじんやまじょう)は、鳥取市郊外の湖山池の東のほとりにあり、高さ一五メートルの小山、天神山にありました。たった一五メートルの高さです。 暦応三年(興国元、一三四〇)、山名時氏因幡守護職に任ぜられ、巨濃郡岩常(現、岩美郡岩美町岩常)の二上山に城を築いて因幡国を支配してから百二十五年後、但馬山名から入って因幡山名を継いだ左衛門佐勝豊(山名宗全の次男)は文正元年(一四六六)、この城を築いて移った。その後、城主は勝豊・豊時・豊重・豊治・豊頼・豊定・豊数・豊国の八代、百八年に及びました。天神山城は因幡国の本城であったため数多くの出城があり、老臣たちがそれぞれの出城を預かっていたが、その主なものは、徳吉城、秋里城、鵯尾城、鳥取城、新山城、正木ヶ鼻城、足山城などでありました。鳥取城ももとはといえばこの天神山城の出城でした。   
天神山城と湖山池の間にはこのような公園があってゆっくりくつろげます。       
天神山城のすぐ右のほうには高校もあります。左は道路と歩道です。まっすぐ行けば鳥取大学があります。               
周辺には湖山池の水を利用して堀が造られ、また城郭のうちには、侍屋敷や町屋や寺院があったそうです。しかし低すぎます。これでは敵の襲来に備えることはできません。                            
天神山城の目の前はこのように湖山池です。ひじょうに風光明媚なところです。     
パワーショベルの向こうに見える建物は鳥取大学です。