2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

西宮

朝堂院は宮城(大内裏)にあって政務・儀式などが行われた宮内の中心的施設です。 朝堂の字句はすでに七世紀の文献に散見するが、朝堂院の語がみえるのは長岡京の時代であり、 平安時代には八省院と称されました。 構造は北から天皇が出御する大極殿、臣下が朝…

竹田城

これは以前にも紹介しました竹田城です。 兵庫県和田山町の竹田城は但馬守護山名氏の家臣太田垣氏が居城し、天正五年(一五七七) 織田信長の部将羽柴秀吉の但馬攻めがはじまると秀吉の弟秀長が拠り、桑山重晴が継ぎ、赤松広秀 が現在も見られる石積みの城に改…

大和〜明日香路 旅日記 7

翌朝、天武・持統天皇陵を訪れてみました。 天皇陵は、こんもりと小高い丘の上にありました。 七二九年八月十日、聖武天皇の夫人で藤原不比等の娘である光明子が皇后になりました。 臣下の女性が天皇の正妻として皇后になるのは、これが最初です。 皇后の称…

大和〜明日香路 旅日記 6

向こうの丘の上に見える建物は万葉文化館です。 ここから視線を90度ほど右に向けて、小道を少し歩いて行くと、 小さな社、大原神社があります。この辺りは藤原鎌足の誕生地のようです。 先の看板にもありましたように、この神社の奥の小道を下りた竹田川の…

大和〜明日香路 旅日記 5

“みやこ”という語は本来、みや(宮)+こ(処)、 つまり天皇の居る場所を指す言葉であり、天皇が移動すればそれにしたがって 常に移り変わるものでありました。 継体天皇 507年 樟葉宮 〃 511年 筒城宮 〃 518年 弟国宮 〃 526年 磐余玉穂宮 安閑天…

大和〜明日香路 旅日記 4

法興寺、元興寺、飛鳥寺、日本最古の寺、 次に、飛鳥寺に行ってみました。 六四四年、法興寺(飛鳥寺)で催された蹴鞠会の最中に、中大兄皇子の皮鞋が脱げました。 それを拾って掌にのせ、うやうやしく差し出した巨漢が中臣鎌足、後の藤原鎌足でした。 史上に…

大和〜明日香路 旅日記 3

大学時代に、たしか訪れたことがあると思いながら、 その場所へ行ってみました。 でも記憶が確実ではありません。 クラブで明日香村に遊びに来た時にこの目で見たような気がするのです。 借りてきたレンタサイクルをこいでいくと、 骨董品を置いているような…

大和〜明日香路 旅日記 2

今まで、京都が好きで平安時代が好きな自分でした。 七九四年という門の向こうを覗いてみる気もなかった。 ブログを始めてしばらく、以前から気になっていた因幡国庁跡と、 因幡万葉歴史館に足を運んで出会った“大伴家持”。 僕が大学四年間を過ごした奈良の…

大和〜明日香路 旅日記 1

思ったよりも早く、その機会を得ることができました。 計画的には、あと一カ月先にするはずだったのですが、 主任に連休を頂き、これを逃すことはできないと思い、 すこし早く赴いてみることにしました。 明日香の里をおとずれる前に、奈良の唐招提寺に足を…