城崎温泉の歴史 8

これまで申しましたように、
一四〇〇年の伝統を持つ城崎温泉は、「歴史と文学といで湯の街」として、
また昔から保養温泉地として親しまれ、文人・墨客が多く訪れており、
四囲緑につつまれ、その中に大谷川の柳桜並木、
それに橋と川と玄武岩の石積み、和風を基調とした木造建築の街並みで、
詩情豊な情緒をかもしだしています。



そして冬の味覚松葉ガニを特徴づけ、城崎温泉のイメージアップを図るため、
昭和五十七年十一月城崎温泉協会が提唱し、カニ王国宣言がなされ、
毎年カニの解禁時期(十一月上旬)から三月末日までをカニ王国期間として、
訪れる観光客を歓迎することとされています。


あと、文学碑の整備なども行われました。
城崎町を訪れ数多くの文学作品を残した著名な文人の文学碑については、
志賀直哉島崎藤村・柴野栗山・山口羅人・山口誓子らのものがあります。