下鴨神社

ひっそりとしたたたずまいでした。
糺の森です。
京都市内にあるのを忘れてしまうぐらい静かでした。
去年の暮れに、この辺で大河ドラマ平清盛』の撮影があったのでしょうか。


このたたずまいが、奈良の春日大社を思わせました。
静かで。
この日はじめて下鴨神社に参拝しました。



下鴨神社賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)ともいいます。
祭神は玉依姫命(たまよりひめのみこと)・賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)。
上賀茂神社とあわせて賀茂社と総称されることが多いようです。



社殿のあちこちでひたひたと落ちる水滴は何だろうと思ったら、
数日前に降り積もった雪が、屋根から流れ落ちる雫だったのです。
屋根にうっすらと雪が残っていました。



静かで、心が洗われるようで、
すっかり下鴨神社が気に入ってしまいました。



賀茂祭は、上賀茂神社下鴨神社の祭りをいいます。
京都三大祭りの一つです。



四月中酉の日に行われましたが、現在は五月十五日。
葵の葉を社前や牛車にかけ、供奉者が衣冠につけたことから葵祭ともいわれ、
古代にはたんに祭といえば葵祭をさした。
石清水八幡宮の南祭に対して北祭ともいいます。




西行は、賀茂社を深く愛していたようです。
こんな歌もあります。


“ 思ふこと 御生(みあれ)の標に 引く鈴の かなはずばよも ならじとぞ思ふ ”



西行は、北面の武士の時代に、
賀茂祭に警備のために供奉していたのかもしれません。